愛媛大学では医学・看護学における専門的知識や優れた技術を学生に習得させることに重きをおいています。それにより医学・看護学分野の学芸を研究し、豊かな人間性や幅広い教養、高い倫理観を備えた人材を育成。最良の医療・保健・福祉を通して社会に貢献することをめざしています。
医学科では、学部の基本理念として「医学水準の向上を図り、得た成果を国民の保健衛生および医療に正しく反映させることで、地域社会に貢献する」ことを目指しているそうです。
また国際水準に対応したカリキュラムを構築するため、平成28年度の新入生から新しいカリキュラムを導入。新カリキュラムでは、実習内容を量的にも質的にも向上させています。また専門教育の授業時間を1コマ90分から60分に短縮。あえて時間を短くすることで学生の集中力を高め、日進月歩で進化する医学知識の習得に対応します。医学・医療を題材にし、「大学で学ぶとはどういうことか」「自学自習するとはどういうことか」をグループメンバーや教員とともに思考させる学習も行なっているとのこと。医学の基本である解剖学や生理学など医科学の基礎を迅速に習得させるために、1年次から「基礎医学展望」を導入しています。高校での学習から医学専門教育への橋渡しとしての役割を担っている科目です。基礎医学と臨床医学の分野で独自の教育や研究体制を確立し、分野の枠を超えた協力体制で教育を行なっています。
2020年度 医学部入試情報
募集人数
入学定員:95人(前期40人、後期25人、推薦30人)
- 出願期間:1/27(月)~2/5(水)、推薦11/1(金)〜11/7(木)
- 試験日:一般3/12(木)・3/13(金)、推薦11/23(土)・11/24(日)
- 合格発表日:一般3/22(日)、推薦2/7(金)
前期【センター試験】5教科7科目 計550点
教科 | 科目名 | 配点 |
---|---|---|
国 | 国語 | 200点 |
数 | 数I・数IA・数II・数IIB・簿記・情報から2科目 | 100点 |
理 | 物・化・生・地学から2科目 | 100点 |
外 | 英・独・仏・中・韓から1科目[リスニングを課す] | 100点 |
地歴公民 | 世B・日B・地理Bから選択もしくは、「倫理・政経」 | 50点 |
前期【個別学力検査等】3教科 計700点
教科 | 科目名 | 配点 |
---|---|---|
数 | 数I・数A(場合の数と確率・図形の性質・整数の性質)・数II・数B(数列・ベクトル)・数III | 200点 |
理 | 「物基・物」・「化基・化」 | 200点 |
外 | コミュ英語I・コミュ英語II・コミュ英語III・英語表現I | 200点 |
その他 | 面接 | 100点 |
後期【センター試験】5教科7科目 計900点
教科 | 科目名 | 配点 |
---|---|---|
国 | 国語 | 200点 |
数 | 数I・数IA・数II・数IIB・簿記・情報から2科目 | 200点 |
理 | 物・化・生・地学から2科目 ※基礎科目の選択不可 |
200点 |
外 | 英・独・仏・中・韓から1科目[リスニングを課す] | 200点 |
地歴公民 | 世B・日B・地理Bから選択もしくは、「倫理・政経」 | 100点 |
後期【個別学力検査等】学科試験なし 計300点
教科 | 科目名 | 配点 |
---|---|---|
その他 | 小論文 | 200点 |
面接 | 100点 |
愛媛大学医学部前年度入試データ
出願実績(前期・後期の合計)
2020年度 | 2019年度 | |
---|---|---|
募集定員 | 95人 | 95人 |
志願者数 | 543人 | 448人 |
受験者数 | 337人 | 246人 |
合格者数 | 95人 | 95人 |
入学試験情報(前期/後期)
2020年度 | |
---|---|
満点(前期/後期) | 1250点/1200点 |
最高点(前期/後期) | 1074点/1074点 |
最低点(前期/後期) | 947点/995点 |
平均点(前期/後期) | 980点/1025点 |
医師国家試験合格率
2017年 第111回医師国家試験、2016年 第110回医師国家試験
受験者 | 合格者 | 合格率 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年度 | 117 | 103 | 88% | ||||||
2016年度 | 129 | 115 | 89.1% |
愛媛大学医学部の奨学金制度
日本学生支援機構奨学金
日本学生支援機構(JASSO)が提供する、全国の学生に向けた奨学金制度です。無利息の第一種奨学金と利息付きの奨学金があり、経済的な理由により就学が困難な方に向けてサポートしています。申請後は学習面・人物面において選考が行われたのちに、制度を利用できるか判断されます。
愛媛大学修学サポート奨学金
特別な理由により経済的な困窮に陥った学生に対して、緊急・応急的に生活支援を支給する制度です。申込資格は、家計支持者の死亡や、家計支持者が会社の倒産・解雇等による失職といった家庭内の急激な変化に伴うものに限られています。これらの資格を持っていても、成績不振や学校が認めないものに対しては、制度を利用できないケースもあるので事前に大学の担当窓口に相談してみると良いでしょう。
愛媛大学「地域定着促進」特別奨学金
県外出身の学部学生が愛媛県内の企業や自治体・学校などに就職する最終年次の学生に支給される特別奨学金。愛媛県内に定住する予定のある方に限られていますが、優秀な人材が地域に根付くようにと設けられた制度です。
地方公共団体 ・民間育英会
日本学生支援機構と同様に学業成績が優秀であること、かつ経済的に就学が困難な学生に対する奨学金です。
- 公益信託 池田育英トラスト
- 公益財団法人 村田奨学会
医学科の学生も奨学金を受けることができるのですが、団体によっては通学する学部によって優待されるケースもあるようです。奨学金を提供している団体によって出願の手続きが異なるので、学内の奨学金掲示板などを参照してみると良いでしょう。
入学料免除及び徴収猶予
愛媛大学に入学する学生は下記のいずれかに該当し、申請があった場合について選考のうえ、入学料の全額または半額を免除する制度があります。
学部制の場合
入学前1年以内に、学資を主として負担している者(学資負担者)が死亡したり、学資負担者が風水害等の災害を受けたりした場合、入学料の納付が困難であると認められたとき、また上記に準ずる場合で、相当の事由があると認められる場合に免除を受けられます。
大学院生の場合
経済的理由で入学料の納付が困難かつ学業優秀と認められる学生にたいして免除を行ないます。入学前1年以内に、学資負担者が死亡したり、風水害等の災害を受けたりしたことにより、入学料の納付が困難であると認められた場合。また上記に準じ、相当の事由があると認められた場合に入学料の免除を受けられます。
授業料免除・猶予
愛媛大学に入学する学生で下記のいずれかに該当し、願い出た者について選考の上、入学料の徴収を猶予する制度です。
経済的理由により納付期限までに納付が困難かつ学業優秀と認められる学生が対象です。入学前1年以内に学資負担者が死亡または風水害等の災害を受け、納付期限までに入学料の納付が困難と判断された場合が条件となります。入学料の免除又は徴収猶予を申請する場合は、入学手続時に必要書類等を提出しなければなりません。入学料を納付すると入学料の免除または徴収猶予の対象にならないため注意してください。ただし、入学料納入後に風水害等の災害により被害を受けたといった特別な事情がある場合は対象となることもあります。

大学基本情報
所在地
愛媛県松山市道後樋又10-13
電話番号
089-927-9000