難関といわれる医学部受験ですが、その中でもきわめて合格が難しい超難関といわれるのが国立大学医学部です。偏差値だけを見ると、国立は私立に比べてみても圧倒的に高いのが特徴。最も偏差値が低い大学でも京大理学部レベルですから、国立大学にはそうやすやすと合格できません。ただし偏差値が合格レベルを下回っていても、合格する人がいるのが医学部受験。では国立大学医学部の偏差値や難易度をどう考えたらいいのか、データの捉え方を解説します。
国立医学部の偏差値、難易度、学校情報まとめ
※「医学部受験.jp」参照
掲載している偏差値は、東進ハイスクール・河合塾・駿台予備校・代々木ゼミナールの偏差値の平均値です。
大学名 | 偏差値 | 大学名 | 偏差値 |
---|---|---|---|
東京大学 | 74.4 | 京都大学 | 72.3 |
大阪大学 | 71.5 | 東京医科歯科大学 | 70.5 |
九州大学 | 70.3 | 千葉大学 | 70.0 |
東北大学 | 69.6 | 名古屋大学 | 69.4 |
大阪市立大学 | 68.9 | 京都府立医科大学 | 68.5 |
神戸大学 | 68.4 | 広島大学 | 68.4 |
横浜市立大学 | 68.1 | 岡山大学 | 67.9 |
筑波大学 | 67.9 | 三重大学 | 67.9 |
熊本大学 | 67.6 | 名古屋市立大学 | 67.4 |
新潟大学 | 67.4 | 岐阜大学 | 67.4 |
北海道大学 | 67.3 | 長崎大学 | 67.1 |
山口大学 | 66.6 | 金沢大学 | 66.5 |
奈良県立医科大学 | 66.3 | 徳島大学 | 66.0 |
滋賀医科大学 | 65.7 | 弘前大学 | 65.6 |
富山大学 | 65.5 | 鹿児島大学 | 65.5 |
信州大学 | 65.5 | 浜松医科大学 | 65.3 |
和歌山県立医科大学 | 65.3 | 群馬大学 | 65.3 |
鳥取大学 | 65.3 | 宮崎大学 | 65.3 |
札幌医科大学 | 65.0 | 香川大学 | 65.0 |
高知大学 | 65.0 | 愛媛大学 | 65.0 |
琉球大学 | 64.8 | 山形大学 | 64.8 |
大分大学 | 64.8 | 島根大学 | 64.5 |
佐賀大学 | 64.5 | 秋田大学 | 64.5 |
福井大学 | 64.5 | 旭川医科大学 | 64.0 |
福島県立医科大学 | 63.7 |
国立医学部の偏差値の考え方
全国に42校ある国立大学医学部のうち、最も偏差値が高いのは東京大学(理Ⅲ)で80。次いで京都大学が78、大阪大学が77と続き、トップ10に入る難関校は全て偏差値73以上です。公立・私立を含めた全医学部で見ても、トップ10のほぼ全てを国立大学が占めていることから、いかに国立大学が難関であるかがわかります。
確かに国立大学の難易度が高いのは確かですが、その理由は国立がセンター試験、2次試験で結果を出さなければならないという点にあります。複数の大学を併願して受験できる私立と違い、国立は全て一発勝負。しかもセンター試験で9割前後、2次試験でも7割程度は正解しなければ合格できないといわれているだけに、失敗が許されない厳しい条件であることは間違いありません。
それでも「じゃあ偏差値が届いていない自分は無理」とあきらめるのはまだ早い!というのも、偏差値は受験時の総合得点から割り出される数値ですが、受験科目や得点配分は大学によってさまざま。偏差値が足りなくても、十分合格できる可能性はあるのです。
国立医学部の受験対策
センター試験では、数学2科目、理科2科目、地理歴史・公民1科目というところがほとんどです。地理歴史・公民については最も得意な科目を選ぶことをおすすめします。
国立大学を受験する場合はどの大学でも同じだと勘違いしそうですが、実はセンター試験の得点配分や2次試験の内容が大学によって違っています。偏差値だけで判断できない理由は、そこにあります。
ですから、センター試験で勝負したいという人は2次試験の負担が少ない大学を選びといいでしょう。そのぶんセンター試験の正解率は最低でも90%は確保したいところ。また2次試験は大学によって科目数や得点配分が大きく異なりますし、科目数の増えた大学は負担が大きくなることも。2次試験の出題傾向については事前に念入りに調べておきましょう。
さらに志願者数が定員より大幅に上回った場合、センター試験の成績によって2次選抜を行い、そこで勝ち抜いた人だけが2次試験にコマを進める「2段階選抜」を行うことがあります。そうなるとセンター試験上位者しか2次試験を受けられなくなるため、2次試験で勝負したいと考えている人は事前に確認しておく必要があります。
難関医学部に合格するには
医学部の受験は難関と言われているだけあって、偏差値は約65以上求められる大学がほとんど。 このページで国立大学医学部の受験対策について説明してきましたが、具体的にどうしたらいいのかについては、 個々人の学力によっても変わってきます。
ただ、学校の勉強と自己学習だけで合格に至る勉強量と質を担保できる可能性は低いです。きちんと戦略を組んで勉強する必要があり、もし、今の勉強に不安を感じるならば医学部専門予備校に行くべきです。下のボタンから移動できるページには、心得るべき戦略と厳選した医学部専門予備校を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。