すでに社会人として働いている人で医師を目指し、働きながら医学部の再受験を志している人もいらっしゃるでしょう。
再受験で医学部の合格を果たすためには、どの程度の勉強時間が必要になってくるのでしょうか。そのような疑問に回答していきます。
受験は働きながら可能か?
働きながらでも再受験は可能ですが、再受験生にとっての医学部受験は、相当険しい道で決して甘くはなく、それなりの覚悟が必要です。
また、勉強にどれだけの時間を費やせられるかにかかっているでしょう。
本人のやり方しだいで不可能はない!
医師になりたいというモチベーションの維持に加えて覚悟、医師になりたいという明確な目的意識や執念などといったものが不可欠となってきます。
何歳まで入学できるの?
医学部受験だけでなく大学受験には、明確な年齢制限はありません。
ただし、50歳を超える高齢を理由に医学部に入学できなかったという事例があります。
また、医師になる前や医師になってからも相当な体力が必要であるために、体力不足が懸念され不合格にされる場合もありえます。
しかし、大学の中には学士編入という編入学試験を利用できるところもあります。
明確な年齢制限はない
再受験者で一番多い年齢層は、22歳~25歳くらいだといわれています。なかには30代以上でも合格実績があり、20代なら年齢制限に関して心配はいらないとされています。
医学生6年間の授業・研修医から臨床医になるまでの期間
再受験者でなく現役生でもストレートに医師になったとして、一人前の医師になるまでには既に20代後半です。一部の大学では、再受験生や年齢が高い人の合格が難しい事があるので、注意が必要です。
年齢が高い再受験者が面接で落とされることもありますが、医学部の全体ではなく年齢を問わない大学も多く存在します。
情報収集がカギ
社会人が医学部を受験することは簡単なことではありません。
医学部の出題傾向は、それぞれの大学により左右されるので、受験を考えている大学の医学部が再受験生に対して、どのような考えを持っているかを事前に把握しておくことが重要です。
志望校が再受験生に対して厳しくないことを確認し、一般入試の試験科目から出題範囲や出題傾向までの詳細や社会人支援制度などがないかを把握し、受験対策をしていきましょう。
どのくらい勉強すればいいのか
医学部受験だけでなく、社会人が受験に不利といわれる理由は勉強にかける時間が不足すること、ベースとなる学力が衰えている・不足していることが挙げられます。
社会人は仕事をしなければならず、受験勉強をする時間を充分に割くことができないといった問題点もあります。
1日に12時間も勉強したとしてもまだ足りないとされる難易度が高い医学部を受験するためには、仕事の合間に勉強するという程度では難しいでしょう。
社会人にとって医学部再受験は短期勝負であって、長時間勉強することよりも集中的に効率のいい勉強をすることによって学力を向上させ、合格できるようにしなければなりません。
社会人の時間の作り方と使い方
できるだけ勉強時間をとる
仕事を続けながらであれば平日には4時間ほどしか勉強時間を確保できないかもしれません。土日の時間は全て勉強時間に使うといってもいいでしょう。
社会人が確保できる勉強時間は浪人生・現役生と比較しても少ないために、短時間でありながら効率的で効果的な勉強法をすることが必要になります。量より質を重視しておく必要性があるため、綿密な勉強計画をたてることが大切です。
睡眠不足は逆効果に
仕事をしながら受験勉強をするときに仕事疲れであったり、睡魔であったり勉強になかなか身が入らないという人も多いのではないでしょうか。
しかし睡眠不足は逆効果なので、適度な休息を取り入れることも重要です。
どれだけの時間勉強したかではなく、どのような内容を勉強して身に付けたかということが大切で、メリハリをつけた正しい生活習慣・勉強方法を行なってください。
両立させるなら覚悟が必要
医学部再受験と仕事を両立する場合に勉強が思うようにいかず、途中で挫折する人も少なくありません。
モチベーションを維持するためにも、ライバルの存在は大切なことです。再受験生のライバルと出会える、医学部予備校に通うことも考えてみてはいかがでしょうか。
予備校を検討するには
会社で働きながら再受験をする人なら、社会人に特化したコースを設けている予備校を選択するとよいでしょう。社会人に特化したコースなら、土日に集中して受講できるようなカリキュラムがあることも多く、仕事も勉強も継続しやすいと考えられます。
また、夏季講習やと冬期講習などといった短期間の講座の受講もおすすめです。予備校では、医学部再受験に関連した最新の情報がある場合が多く、独学で学習していては知ることのできなかった受験情報を得られることがあり、また受験の専門家であるプロの講師の授業を有効活用していくことも重要です。
自分にあった生活習慣や勉強方法を
社会人が医学部を受験するときに、独学だとモチベーションの維持が難しく挫折する場合もあります。また、看護師や薬剤師など医療系の資格を持っている人は、医学部再受験に有利になることが多いので、合格する可能性が高くなります。
合格を目指すとき、金銭面や仕事との両立を考えるのかモチベーションの維持のためにも予備校に通うのかなどといったことも考えて、総合的に判断する必要性がありますね。