医学部を目指している受験生は、センター対策を早い時期から考えている人も多いのではないでしょうか。
センター対策では基礎問題集や基礎の参考書ばかりを勉強していてもダメなのではと悩む人もいるかもしれません。
ここでは、センター試験対策をどのようにすべきなのか具体的に説明していきます。
合格ラインを知る『医学部編』
センター対策として合格ラインを知り、勉強必須な教科や前期・後期試験について見ていきます。
特に重要な科目:数学・理科・英語
医学部受験では、数理英という科目がセンター試験だけでなく二次試験でも、高い得点力が必要になってくるので、早めに勉強を開始しておくことをおすすめします。
私立を併願するという場合には、数理英に割くはずの勉強時間を国語や社会の勉強に当ててしまうことにならないように注意が必要です。
具体的には数理英の実力を伸ばして、二次試験でも得点できるようになるまで勉強し、その後に国語と社会をスタートさせていく方法がいいとされています。
社会(地理・歴史・政治など)は、きちんと対策をしていれば合格を左右させるようなことになることは少なく、センター試験の点数が7割ほどであったとしても数理英のでき次第で合格は可能といわれています。
しかし、社会や国語をおろそかにしても構わないという意味ではありません。小論文や面接などでは社会への関心度を問われる場合があるため、勉強してきたことは無駄にはなりません。
前期・後期について
センター試験が9割とれれば合格というのは、国公立大学の後期試験のケースです。
前期試験ではセンター試験の点数のみで合格を望むことはできないと考えておいた方がいいでしょう。
センター試験のための勉強法
ここからはセンター試験のための勉強方法をご紹介していきます。
センター試験と二次試験の違いについて
センター試験とは、毎年1月中旬に国によって実施されているマーク式の試験で、問題の作成も採点も国が実施しています。センター試験の難易度とは、教科書を多少難しくした程度のものであることから、医学部を目指すのであれば9割以上は得点しておきたいところです。
二次試験とは、2月末頃に、センター試験の後に実施される記述式の試験のことを指します。
設問は各大学に応じた個別のものが作成されており、試験の倍率自体にも大学の学部に応じて個別に設定されています。
不得意科目をなくすために
物理
物理は合否の明暗を左右するものといえます。
センター試験での物理は、単純なケアレスミスを防止するだけで高得点を稼げるといえます。一般的には終盤の方の問題が難しい傾向にあるのですが、最初の問題から順次正答していくことを要求しているということを意味するのです。
物理のなかで勉強する分野を挙げるならば力学です。力学については、入念に取り組むといいでしょう。
生物
センター試験の生物は9割正解しておきたいところです。考察問題以外は、教科書を暗記するくらいで得点できるようになるといわれています。考察問題は思考過程についても重要となっているので、その点を踏まえて勉強しておきましょう。
化学
センター試験では暗記が必須です。物理や生物の考察問題と比べて暗記自体が得点に結びつく科目です。暗記が得意な人ほど化学で点数が採れるでしょう。
暗記が重要な科目なので直前まで追い込むことが可能です。
英語
センター試験では基本となるのが英単語です。次に熟語ですが暗記してしまったほうがセンター試験の場合には効率的とされています。
また長文に慣れるために長文問題は数多くこなしていきましょう。
対策はいつ頃から始めるか
計画を練り、いつまでに終わらせているかが大事
二次試験で受験しない科目の国語や社会は、現役生なら授業の段階で学習しておくことが重要になりますので、ほかの主要科目の勉強時間を減らすことがないように余裕をもって取り組むとよいでしょう。
ブランクが長い人の場合は、勉強時間に余裕がないと得点できないことにつながります。そのため、いつまでに勉強を終わらせておくかが重要というわけです。
正答率を出してみることで目安にも
模試などを受けて各科目がどの程度の正答率であるか事前に把握しておきましょう。
この正答率を基準に各大学のセンター試験のボーダーやセンター足切りなどを見て志望校を決定していきます。
国公立大学の医学部を目標とするのであれば、センター試験は95パーセント程度の得点が目標です。予想外の失点・ミスが発生した場合でも合格の範疇に収まるためです。常に9割を超えるようになっておくことが理想です。
医学部予備校に通う
センター試験で得点が9割に達するための対策を行っている予備校がありますので、医学部に特化した予備校を選択することも大切です。
また受験情報・知識や入試の専門家であるプロの講師の指導が受けられることも予備校に通うことのメリットでもあります。
対策方法がカギとなる!
センター試験の問題自体は難しいものではないことから、試験本番になって油断からか失敗してしまう人も少なくありません。過去問演習ばかりしていたなど偏ることがないようにしてください。
センター試験は時間に対して問題の数が多く選択肢も巧妙な設問が作られています。センター試験対策は早めの対応が重要となってくるのです。早い段階で自分なりにでも勉強方法を見つけておいてくださいね。