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医者になるためのお役立ち情報
研究医を目指す医学部生活って?

医学部を卒業後に研究医を目指す医学部卒業後の進路として、研究医という道があります。医師を目指したい理由は人それぞれにあるものですが、研究医は「がんの治療法を見つけたい」などの夢を抱いている学生に向いている進路です。研究医になることで、新治療の確立や難病の研究などにも携わることができるかもしれません。今回は臨床医との違いや、研究医になる方法などを具体的に紹介していきます。

臨床医と研究医

医学部卒業後の進路は、「臨床医」と「研究医」の2つに分けることができます。簡単にいえば、臨床医は多くの方がイメージする「病院のお医者さん」と同じです。医学部で学ぶ「臨床医学(総論)」などの名称の科目は、患者にとって良い医療を学ぶ場でもあります。臨床という漢字が示すように、患者さんに寄り添うにはどのような医療を提供すべきかを追及していくことになるでしょう。

一方、研究医は「がんの治療法を見つけてみたい」などの夢を抱いている方向けの進路といえます。端的にいえば、がんにどのような薬が有効なのか、実験などを通して事実を調べていく仕事です。研究に従事する研究医の場合、患者さんと接する機会は多くないかもしれません。しかし、研究を通して間接的に患者さんの治療を助ける立場ともいえるのです。

研究医になる方法

研究医になる方法研究医になるには、臨床医と同様に医師国家試験に合格することが必要です。その後、大学院の博士課程に進み、研究を深めていきます。また、大学院への進学前には臨床研修を受ける方がほとんど。これは、臨床研修を受けないと保険医の資格を得ることができないためです。

近年、研究医のなり手が減少しているといわれています。これにはさまざまな理由がありますが、大学院の学費という経済的負担もひとつの要因です。企業からの求人も欠員が出た場合を前提としており、狭き門であることも影響しているでしょう。また、初期研修や後期研修などを通して、患者と関われる臨床医に魅力を感じる学生も多いです。

しかしここで重要なのは、医学部に入学した以上は授業や演習で何らかの医学的な研究に関わるということです。ゼミや授業でやりがいの感じる研究に出会い、そのまま学士・修士・博士の順番に学位を取得しながら、研究医の道を歩む人は決して少なくありません。

医学部の場合、教授や先輩研究者と一緒に分担しながら進めていく共同研究に携わるチャンスが数多くあります。大学で学んでいくうちに、最初は臨床医志望だった学生が研究の面白さに惹かれて、研究医志望に変わることは珍しいことではないのです。

大学を選ぶときは研究力に注目する

ひとくちに医大といっても、研究している分野はそれぞれです。医学部を目指す人が気にしてきた偏差値のように、「研究力」もまた大学によって大きく異なります。では研究力の差は、どこに表れるのでしょうか。判断材料のひとつとして、科学研究費補助金の獲得状況があげられます。これは「科研費(かけんひ)」と略され、すべての学問研究の世界で共通のものです。

科研費とは、各分野の専門家による審査の結果、先駆的でオリジナリティがあると判断された研究室に対して施される補助金のこと。医学分野の場合、患者の治療に対する貢献度が考慮されていることが多いようです。補助金が多い研究室は研究医に対するサポートが充実しているため、研究へのモチベーションが高い傾向にあります。よって臨床医以外の道を検討しているのであれば、受験生の頃から文部科学省の科研費の獲得状況をチェックしておくと良いでしょう。また、臨床分野による特徴もあるため、研究分野もあわせて確認することがおすすめです。

基礎医学研究を支援するコースも

基礎医学研究を支援するコースも最近では、基礎研究を志す学生のための教育プロジェクトを備えた大学もあります。このプログラムは「MD-PhDコース」と呼ばれており、修士課程・博士課程に進学せずとも、6年制学部の在学中に大学院の教育課程を組み込める形式です。まさに研究医としてのキャリアを築いていくためのコースといえるでしょう。

MD-Ph.Dコースがある大学の場合、あらゆる点で研究医への道をサポートしています。医学士・医学博士の両方の学位を取得できる大学も少なくありません。それだけではなく、卒業時に博士課程に進学した場合の経済的な支援を行っているケースもあるのです。

研究医の道に少しでも興味のある学生は「MD-Ph.Dコース」に着眼し、研究医の養成に積極的な大学を選んでみるのも良いでしょう。臨床医との選択を迷っている段階でも問題ありません。研究医の育成に力を入れている大学は教育の質も高いため、在学中にゆっくりと進路を考えることも可能です。

まとめ

医学部をリサーチするときのコツは、受験情報以外のことにも目を向けること。予備校や進路指導の場面では、科研費の獲得状況や「MD-PhDコース」の有無はなかなか知ることができません。研究医に興味があるなら、ここは将来の練習だと思って大学のことについてさまざまな角度から研究してみましょう。その大学に入学した医学生の気分になって調べることで、合格後の大学生活も充実したものになるはずです。

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